9月15日(土)に布施医師会館にて、関西福祉科学大学心理科学部心理科学科教授 柏木雄次郎先生をお招きし、「第14回 布施緩和ケア研修会」を開催いたしました。
受講者は過去最高の65名。なかでも看護師とケアマネジャーの方の参加が多く、それぞれ20名以上でした。この研修会が地域に根づきつつあることを、改めて実感でき、大変嬉しく思いました。
今回のテーマは「コミュニケーション」。
柏木先生は、精神医学と緩和医療学が関連する領域である「精神腫瘍学(サイコオンコロジー)」において、がん患者と家族の心のケアやスピリチュアル・ケアについて研究を行っています。
一枚一枚のスライドに先生ご自身の経験がふんだんに盛り込まれており、講義内容に引き込まれ、あっという間に終了!
コミュニケーションは、人と人が繋がる上で重要な手段です。
悩み苦しんでいる方が「私の悩みを聞いて欲しい!」と思えるのはどのような人なのか。当たり前のことですが、改めて考えさせられました。
講義後は、事例検討としてケアマネジャーの柿本朋子さんが「ターミナルケアにおいて、ケアマネジャーとしてできること」について発表。
「患者さまのためにと思うケアマネジャーの行動がダメだった理由」として、「患者さんや家族の『真の意向』を聞けていなかったこと」。これを事例検討として振り返ることは、私たちの日頃の行動の反省ともなりました。
ケアマネージャーが在宅医療における要であることを再認識するとともに、ケアマネジャーの苦しみを支えるのが私たちの役割であると感じました。
看護師もケアマネジャーもチーム一丸となって支え合い、在宅医療を支えたい!
そう強く思える研修でした。
今回もざわめきを用いたディスカッションや、フロアからはケアマネージャーに温かい声援もいただくことができました。
まさに「誰かの支えになろうとする人こそ、一番支えを必要としている」ということを実感。大いに盛り上がった会になりました。
次回は、12月15日(土)の予定。テーマは「せん妄」です。
医師、看護師、介護士、そのほか緩和ケアに関連する職種の方であれば、どなたでもご参加いただけます。
ご参加のお申込みは、布施医師会事務局(担当:真田さん)あてに、お電話またはFAXにてお願いいたします。
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電話番号:06-6721-1919
FAX番号:06-6721-5838
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個人参加の場合は、当日の受付も可能です。
みなさまのご参加をお待ちしております!