縁起でもない話をしよう会

2024年緩和医療学会学術大会でポスター発表しました

2024年6月14日(金)~6月15日(土)、神戸で「第29回日本緩和医療学会学術大会」が開催されました。

東大阪プロジェクトからは「オンライン研修による人生会議(ACP)普及活動の実践~縁起でもない話をしよう会@東大阪~」という演題で、若草第一病院緩和ケア認定看護師の山本直美さんがポスター発表をしました。

東大阪プロジェクトの活動の1つが「ACP(人生会議)」の普及

東大阪プロジェクトは「地域で暮らすみなさんを、一緒に支えたい」という仲間が集い、真の地域包括支援システムの実現を目指しています。

地域の中で、医療職も、それ以外のたくさんの支える仕事をされている方々も、市民のみなさんも、だれもが当たり前に支えあえるように。私たちは誰もが安心して自分らしく生ききる社会を目指して、日頃から様々な研修やイベントを行ってきました。

活動の大事なコアの一つがACP(人生会議)です。元気なうちから、自分がどのような「最期」を迎えたいのかを言葉にして家族などの大切な人に伝えておくことで、自分らしく自分が希望する人生を送る可能性が高まります。

しかし、ACPはわざわざ死ぬときの話をするようなもので「縁起が悪い」と忌避されてきたのも事実です。

活動の大事な柱「縁起でもない話をしよう会」

そのような中、私たちはACPを行う際の心理的ハードルを下げたいと考え「縁起でもない話をしよう会」を定期的に行ってきました。「もしもの話」をする怖さを少しでも減らし、より身近なものと捉えてもらうとともに「その人らしさ」を大切にした関わりができるように取り組んでいます。

この研修会はオンラインで2か月ごとに行っています。はじめに「話題提供」として行政書士による遺産相続、住職や牧師さん、葬儀屋さんなどによる話があったあと、ブレイクアウトルームの機能を使って3~4人の小さなグループを作って思う存分ディスカッションを行っています。

過去のテーマでは

  • 最後の晩餐で何が食べたい?
  • 自分のお葬式に誰を呼ぶ?どんな形式がいい?
  • 亡くなった人に再会できるなら誰と何を話す?

など、毎回ユニークな話題をもとに人生の最後や死について、イメージするきっかけを提供しています。

山本さんの発表内容から

以下は、山本さんが学会で発表した内容の要約です。

オンライン研修は当初はPC操作や臨場感の不足などの課題もありましたが、現在では参加者も慣れてチャットや挙手ボタンをうまく使いこなして臨場感もカバーできるようになりました。

全国どこからでも、仕事終わりに移動なく参加できること、さらに様々な地域、職種の方と交流できることで繰り返し参加する方も多くなっています。

話題提供に基づくさまざまなディスカッションには、ほかにも「あの世」はどんなところだろうか?どこで最期を迎えたいか?などバリエーションも多岐に渡るようになりました。

参加者同士が緊張せずに縁起でもない話を語りあった結果、日常的に家族などと縁起でもない話をしやすくなる効果を期待しています。また、死生観が養われ、人生観、価値観に気づくことができると考えます。

結び:縁起でもない話をしよう会の成果

結果縁起でもない話をしよう会を通じてACPに対する心理的ハードルを下げ、その人らしさや価値観をより意識するようになりました。オンライン研修は全国様々な職種との交流を促進しています。

紹介したように「縁起でもない話をしよう会」のメリットは、全国どこからでも参加できることです。「自分たちでもやってみたい」「どんな会になるのか気になる」という方の参加は大歓迎です。

次回の開催スケジュールは以下の通りです。ぜひご参加ください。

【今週の東大阪プロジェクト】

東大阪プロジェクトの活動の一部をご紹介させていただきます

\ぜひご参加ください/

【縁起でもない話をしよう会・第36回(参加費無料)】

普段はあえて口に出さない「縁起でもない話」を語り合おう!という趣旨の会。 お気軽に申し込みください!

参加を申し込む

話題提供:ある小児科医が診た「発達障害」
講師: 元 市立豊中病院小児科部長/前 豊中市保健所長 松岡太郎先生

後半は、話題提供を受けての語り合いの時間。 5名程度のグループとなり、自由に縁起でもない話をしていただけます。
日時:令和6年6月27日(木)18時30分から20時
場所:オンライン(Zoom)
定員:90名程度
参加費:無料

※画像をクリックするとPDFが表示されます

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