今回は、くらっちこと、蔵屋憲治さんを改めて皆さんに紹介したいと思います。2024年秋の『え〜なぁEIWA EXPO2024』をはじめ、まちカフェなどにも自慢のカメラを携えたプロカメラマンとして参加しているくらっちの姿を覚えている方も多いはずです。

実は、いんちょの中学高校の同級生というご縁から始まった東大阪プロジェクトとくらっちの関わり。ここまで参加しての感想や、今後の活動への想いをまとめてもらいました。
蔵屋 憲治(写真家・株式会社KP Life 代表取締役)
1973年奈良県生まれ。大阪教育大学附属平野高等学校、京都工芸繊維大学造形工学科卒業。大手写真スタジオを経て2015年に独立。現在はWebプロモーション事業を展開し、写真・映像制作、Webサイト制作、オリジナル音楽制作、IT業務コンサルティングなど幅広く手がける。「人の魅力を引き出す天才」との評価も高く、多くの起業家や経営者のブランディングに貢献している。

中高時代の友人からなんとなく誘われて…
中学・高校の同級生であり、長年の友人である川邊さんから「くらっちの強みを活かしてほしい」という言葉をかけられたときはまだ、私は東大阪プロジェクトがなんたるかを把握していませんでした。どのような活動になるのか、私自身がどのように貢献できるのか、明確なビジョンは見えていませんでした。
しかし、いんちょと綾香さんが医療現場の忙しさの中で、地域のために奔走する姿には、心を惹かれていました。「真の地域包括ケアシステムをつくる」という言葉の意味を正確にはわかっていなくても、彼らの熱意は私の心に強く響いたのです。
人生の転機と社会貢献への思い
50歳を迎えたのが2023年、私にとって残りの人生は「社会に何かを返していく時期」だと感じていました。長年写真家として多くの方々の魅力を引き出す仕事に携わってきましたが、その経験やスキルを地域社会のために活かせないだろうかと考えていた矢先に、この東大阪プロジェクトのことを知ったのです。
ボランティアや地域貢献への関心が自然と高まっていたタイミングで、川邊さんからの誘いは運命的なものに感じました。「これは意義のあることで、自分にもできることがあるかもしれない」その直感で、私はとりあえず参加させてもらおうと思いました。

専門性を活かした地域貢献の形
医療の世界は、外から見るとどうしても閉ざされた印象があります。しかし、異業種や多職種との連携によって、患者さんやそのご家族、そして地域住民の方々へより温かく豊かなサービスを届けられるのだと、今では私も確信しています。
私の会社、KP Lifeでは、「写真・映像」「創造性」「暮らし」を軸に、地域の人々と企業の現在と未来に寄り添うサービスを展開しています。東大阪プロジェクトが目指す「多職種連携で地域を支える」という理念は、この経営理念とも深く共鳴するものだと感じています。
写真家の目から見た「真の地域包括ケア」
私がカメラマンとして大切にしてきたのは、被写体の本質や内面を捉えること。その姿勢は、人と向き合う医療や介護の現場にも通じるものがあると感じています。
東大阪プロジェクトでは、私の写真技術だけでなく、人の魅力を引き出す力や、ものごとの本質を見抜く視点を活かしていきたいと考えています。医療・介護に関わる方々の想いを写真や映像で伝え、地域の人々と医療をつなぐ架け橋になれれば幸いです。

これからの展望
このプロジェクトを通じて、私の専門性やネットワークを活かした実践的な地域貢献を目指しています。そして将来的には、行政や企業とも協力しながら、より大きな地域包括ケアの仕組みづくりに参画していきたいと考えています。
川邊さんがおっしゃる「真の地域包括ケアシステム」は、医療や介護の専門家だけでなく、地域に住む私たちひとりひとりが参加してこそ実現するものだと思います。写真家としての目線で、このプロジェクトに新たな視点と可能性をもたらせることを楽しみにしています。
同じ東大阪で育ち、学び、そして今もこの地で活動する者として、この地域に恩返しができることを嬉しく思います。これからの東大阪プロジェクトの展開に、どうぞご期待ください。


