【講演のご報告・人生会議@カトリック枚岡教会】
上田神父と石原信徒さんのお力添えにより、
カトリック枚岡教会にて人生会議のお話をさせていただきました。
テーマは、
「人生会議〜大切なひとに自分の思いを伝えてみませんか〜」
なぜ、大切なひとに自分の思いを伝えておくことが必要なのでしょうか。
それは医療介護従事者のためではありません。
「自分自身、そして皆さんの大切にしている方が穏やかに過ごすため」
だと考えています。
そのために知っておくべき知識として「病の軌跡」を解説しました。
1)がん、2)心・肺疾患末期、3)認知症・老衰など
など、各々の疾患で死に至るまでのプロセスは異なります。
がんの場合、初めは全般的な機能が保たれていますが、
最期の1~2カ月で急速に機能が低下することが特徴となっています。
私たちが推奨しているのは、
ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を広げたALP(アドバンス・ライフ・プランニング)です。
ALPは「自分は何を大切にしているのか」「どのような人生を歩みたいか」
を人生観や死生観に基づいて考えるものです。
そして、このALPは、医療・介護関係者以上に、地域や家族との関わりが大切になってきます。
医師や看護師としての経験から、
「患者さんがして欲しいと思うこと」と「家族のしてあげたいこと」
は必ずしも一致するわけではないと感じています。
思いを伝えなければ、それは実現しません。
しかし、皆さんの思いを伝えておくことで、
ご家族やご友人の心の負担を軽くすることができます。
会の終了後には、手作りのカレーをご馳走になり、
日常の医療・介護におけるお困りごとについてもをお話を伺いました。
新しい出会いもあり、つながりの輪が広がっていることを感じています。
多くの方が豊かに生ききれる東大阪になることを願ってやみません。