言葉が道しるべになるとき 〜気づきと学びの一日〜
「言葉がつなぐ心 〜運営のお手伝いから得た気づき〜」
開催1ヶ月前、運営のお手伝いをお願いするメールを受け取りました。
正直なところ、お断りしようと思っていました。
それは、聞きたい講演が聞けず、参加したいワークショップにも参加できないと思ったからです。
しかし、思い直しました。
私的な面でもお世話になっている川邉先生の力になれるなら——。
そんな気持ちが、背中を押してくれました。
とはいえ、不安もありました。
何ができるのだろう? 役に立てるのだろうか?
そんな中、私の役割が「誘導係」に決まりました。
「よし、やってやろう!」
そして迎えた当日。
お手伝いをする仲間たちと挨拶を交わしながら、少しずつ覚悟が決まっていきました。
最寄り駅を降り、不安そうな表情で会場を目指す人々。
大きく印刷されたチラシを手に持ち、「こちらです!」と全力で案内しました。
時には「気をつけて」と声を添えながら。
「ありがとう」
そう言ってもらえた瞬間、私の方が元気をもらいました。
「話すことが薬になる 〜言薬(ことぐすり)〜」
役割を終え、学びの時間へ。
認知症の人を介護する家族の声に耳を傾けました。
介護の現場では「話す」機会が多い私。
でも、「聴くこと」の大切さを改めて感じました。
そして、大坂先生の言葉にハッとさせられました。
「話すことが薬になる——それが言薬(ことぐすり)」
認知症の介護に悩む人を、一人でも減らしたい。
そのために、これまで以上に「話す言葉」に責任を持とう。
そんな決意が、私の中に生まれました。
あっという間の1日
久しぶりに、頭をフル回転させた一日。
気づきと学びに満ちた時間に、心から感謝しています。
魚谷幸司さん