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エッセイ(第9回)・【枝豆コロコロゲーム】人生を転がして考えよう 髙松達朗さん  

人生を転がして考えよう

社会福祉士の髙松達朗です。
枝豆のボールを「さやのゲート」に向かってける――。
その姿は、まるで私たちの人生のようです。

順調に進むこともあれば、寄り道することもある。けれど最後には、ちゃんと“さや”という居場所に戻る。
そこには安心と温かさ、そして笑顔があります。

子どもからお年寄りまで楽しめる「人生のゲーム」

枝豆コロコロゲームは、子どもからお年寄りまで、障がいや生きづらさを抱える方も一緒に楽しめる遊びです。
当日は、小さな足で一生懸命にボールをける子、大きなボールを力いっぱい蹴り出す子
…そのたびに歓声や笑い声が広がりました。

思うようにいかず悔し涙を浮かべる子もいましたが、その横で親御さんが挑戦し、
見事“さや”に入った時には家族みんなで大喜び。
おじいちゃんやおばあちゃんが孫と並んでボールをける姿もあり、
世代を超えた絆が会場いっぱいに広がりました。

大きなボールは力強いけれど思わぬ方向へ転がり、小さなボールは繊細で狙いが難しい
――その難しさはまさに人生そのもの。

失敗しても励まし合い、成功すれば一緒に喜ぶ。
そんな一つひとつの瞬間が、家族や仲間とのつながりの大切さを思い出させてくれました。

東大阪から八尾へ ― 仲間と共に歩む力

八尾プロジェクトの歩みは、東大阪プロジェクトの学びから始まりました。
「コミュニティ・オーガナイジング」
――人と人が思いをつなぎ、共通のゴールに向かって力を合わせる営み。

川邉先生をはじめコアメンバーの皆さんの姿に励まされ、
私たちも「自分たちの地域で循環を生み出す」と決意しました。

さらに、川邉先生から松本先生をご紹介いただき、
八尾プロジェクトの取り組みがより確かなものとなっています。

大坂巌先生の言葉に導かれて

大坂巌先生のご講演「納得する生き方」は、心に深く響きました。

  • 後悔のない生き方をするためには、説得ではなく納得が大切
  • 人生の終わりを意識すると生き方が変わる
  • 今日を大切にする習慣
  • 人生の最後に残るのは人との関わり

その一つひとつの言葉が胸に刻まれました。
枝豆が転がりながらも“さや”に戻るように、人も迷いながら自分の居場所や役割に戻っていく
――その瞬間こそが、納得する生き方なのだと気づかされました。

八尾で始まる新しい物語

今回の「枝豆コロコロゲーム」の出展は、八尾プロジェクトの新しい物語の始まりです。
仲間と力を合わせ、笑顔と対話を生み出し、地域と福祉をつなぐ循環を育んでいく。

東大阪で学んだ“仲間と共に進む力”と、
大坂先生からいただいた“納得する生き方の指針”を胸に、私たちは一歩ずつ歩み続けます。

小さな一歩がやがて地域に温かい変化を広げ、未来を照らす光になる――そう信じています。

感謝の気持ちを胸に、これからも東大阪と八尾を拠点に歩み続けます。
どうぞよろしくお願いいたします。

担当ブース:枝豆コロコロゲーム
福祉と企業を繋ぐ社会福祉士 髙松達朗(たつろう) さん

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