イベント

エッセイ(第6回)・「いらっしゃいませ」のその先へ 辻知佐子さん

受付・誘導という、心を届けるおもてなし

はじまりは、歴史ある門の中から

大阪樟蔭女子大学。
その趣ある門をくぐった瞬間から、いつもと少し違う自分が始まっていました。
今回の「医療デザインサミット2025」は、私にとって特別な意味を持つものでした。
会場の空気、そしてこの日のために集った多職種のスタッフたち。
そのすべてが、東大阪プロジェクトが掲げる今年のゴールにふさわしい一日だったと、今振り返っても強く思います。

「受付・誘導」は、“想いを届ける”役割

私が担当したのは「受付・誘導」。
300名近くの来場者を、いかにスムーズに、そして心地よくお迎えするか。
これは単なる動線管理ではなく、
「ここに来てよかった」と思っていただくためのおもてなしの時間でもありました。

そして何より願っていたのは、
ご来場者もスタッフも、帰るときに“何か熱い想い”を胸に持ち帰ってほしい
ということ。
学びの場でありながら、心の交流が生まれるような、そんなサミットにしたかったのです。

チームの力が生んだ、最高の“お迎え”

受付チームは総勢14名。
中にはリアルで初対面のメンバーもいましたが、不思議なほどすぐに打ち解けて、
自然と笑顔がこぼれるチームになりました。

それぞれが持つ気配りや工夫、アイデアを惜しみなく発揮し、
受付から会場案内まで一丸となって動けたこと。
その掛け算のすごさに、あらためて東大阪プロジェクトの力を感じ、
感謝の気持ちが溢れました。

「ありがとう」と「また会いたい」

ありがたいことに、
来場者の多くが帰り際に「よかったです」と声をかけてくださいました。
中には、感想を直接伝えに戻って来てくださる方も。

講演が終わるたびに、感動を共有しにきてくださる方々の姿もあり、
このサミットが、心と魂に何かを届ける場であったことを強く実感しました。

「今日というこの日が、人生の中で振り返る1日になる」——
川邉先生のその言葉通りの、特別な時間がそこには流れていました。

反省も、次へのステップに

一方で、チームの皆さんへの声かけや、講演への参加機会への配慮など、
私自身の準備や伝え方に反省点もありました。
でもそれも、次へとつなげる大切な学びとして、受け止めています。

プロジェクトがくれる、私自身への学び

個人的に、このプロジェクトに関わるたびに思うのは、
「仲間の尊さ」と、「自分自身の新しい扉が開かれる感覚」です。

いつも、スペシャルな仲間たちに囲まれながら、自分がまだ知らなかった性質や可能性に気づかせてもらえる。

そんな“場”がここにはあります。

そして、感謝の気持ちが、また次の一歩を踏み出すエネルギーになっていくのです。

 

看護師 辻知佐子さん(東大阪市)

最新情報

新着記事
会員限定
おすすめ
PAGE TOP
ログイン