こんにちは。医師の川邉正和です。
6月11日(土)に、組織作りのプロフェッショナルである仲山進也さんによる『地域連携講演会』を開催いたします。
その準備のためにこの数ヶ月間、「地域連携」について考えることが増えました。
国の政策に先駆けて、人生の最終段階を自宅で迎える、いわゆる「在宅看取り」に取り組んできた自治体の代表例の神奈川県横須賀市が、在宅看取り実現度の指標(在宅看取り率)で有用性を示しています。
このように東大阪プロジェクトでも、定量的な指標(スコア)を打ち出すのが良いのでしょうか。
1年単位で区切りを設けると、達成感ややりがいも出るのでしょうか。
「地域連携」という視点から考えると、何が指標となるのでしょうか。
「地域連携」の現状は、目的がふわっとしていて、閉塞感はないでしょうか。
どんなビジョンを実現すると「地域連携」に参画したヒトが幸せになれるのか、ワクワクするのでしょうか。
そもそも目的を持つべきなのか。あえて目的を持たず、参画するだけでもワクワクすることは可能なのでしょうか。
一般的に、何かのプロジェクト(東大阪プロジェクトもそうですが)に賛同し、参画している方々の集団は、目的が明確です。
では、地域包括ケアシステムに参画している方々はどうなのでしょうか。
地域連携、多職種連携というと聞こえが良く、「必要だし、賛同だ」という方がほんとだと思います。
しかし、その目的(ゴール)はふわっとしており、各々の思いにも差があります。
目的意識が異なると、地域連携は難しいのかもしれません。
あえて言います。
この問いに、今は答えがありません。
しかし、この講演会を通して、何かのヒントが得られれば、と考えています。
忘れてはならない大切なことは、他の方の意見を尊重する気持ちです。
そのように考える皆さんのご参加を、お待ちしています。
講演会の形式は検討中です、乞うご期待!
ご参考までに…
この問いに、東大阪プロジェクトのメンバーの想いは…。
どんなことが実現したら心の底から喜べるか。
どんなことが実現したら日本中が驚くか?
『無責任』に妄想を描いて発言するのが良いと思います!
<Nさん>
患者さんが主語、医療者目線ではなく、患者さん目線になれば、みんなの目的方向は決まるはず。
各々のプロの立場から、いい意味でも悪い意味でも、患者さんおきざりに関わるとワンチームにはなれないと感じます。
<Sさん>
データを定量化するだけではあまり意味がないと感じます。なぜ、その量が示されたかの根拠づけた質も必要です。
<Tさん>
客観的な評価に加えて例えば患者さんの満足度がどれくらいか、相談できる医療介護職がいるかどうかなど患者さんの主観的な評価の向上というのも目標として捉えても良いのではないかと思います。
<Hさん>
私も目標を焦点化する事は成果評価ややりがいの点では必要だと思います。
うまく言えないのですが、定量化するとすれば我々の関わりがある前と後の比較での評価になると思います。
【地域連携・緩和ケア講演会(第17回東大阪プロジェクト)(参加費無料)】
地域連携×緩和ケアの第1弾!
今回のテーマは「つながり」。
地域連携に関わる全ての職種の方でご興味をお持ちの方は、是非ご登録ください!
【申し込み】
https://88auto.biz/higashiosaka/registp/entryform13.htm
日時:令和4年4月23日(土)18時から20時(17時45分開場)
場所:オンライン(Zoom)500名
参加費:無料
※クリックするとチラシをPDFでご覧いただけます。
【今週の東大阪プロジェクト】
東大阪プロジェクトの活動をご紹介させていただきます
>>今週ご紹介する動画<<
【新型コロナウイルス 自由に選ぶことのできない看取り場所】
東大阪市在宅医療・介護推進事業が主催する「第8回多職種連携研修会全体会(オンライン)」にて事例報告をさせていただきました。
テーマは「コロナ禍における多職種連携」。
“多職種連携”を実現させるためには、このような研修会で顔の見える関係性を築き、地域で関わることが必要です。
是非、ご覧ください。
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