縁起でもない話をしよう会

みたちこうしょうさんの投稿が新聞に掲載されました(後編)

コアメンバーの一人で、普段は東大阪市内にある浄土真宗 光教寺の住職をつとめる神舘 広昭(みたち・こうしょう)さんが書いたコラムが宗教専門の新聞である「中外日報」に掲載されました。前回に続き後編では、縁起でもない話をしよう会の内容を中心にお伝えします。

右から2人目が、みたちさん。東大阪プロジェクトならではの、職種を越えた交流の1枚ですね。

2週にわたって掲載されたコラムの前編では、東大阪プロジェクトが推進する人生会議について、法然上人のエピソードを交えて紹介してくれました。後半では、みたちさんが実践した多職種の知恵を持ち寄る連携の具体的な話が登場します。

なお新聞社の許可を得て、転載しております。

中外日報「随想随筆」(2024年6月28日)

「縁起でもない話をしよう会」は鹿児島の妙行寺発の地域交流のイベントです。医療・福祉・法律等の各分野の専門家から話題提供があり、その後参加者は4~5名のグループに分かれ、その日の話題をテーマに語り合います。重くなりがちな縁起でもないテーマでもグループで語り合うと不思議とそのテーマに向き合うことができます。ほかの人の話を聞いたり、自分が話したことについて他の参加者からフィードバックをもらえたりすると、自己理解が深まり、“こんなこと思ってたんや”と気づきがもらえます。東大阪プロジェクトが開催している「縁起でもない話をしよう会」に参加して、人生会議について知るきっかけとなりました。

東大阪プロジェクトは、医療や介護職をはじめ、さまざまな職種の方が連携し、人生の最終段階を地域全体でケアすることを目指して多彩な活動を展開しています。
主な活動に
①人生の最終段階を迎えた方にどのように対応すると良いかを学ぶエンドオブライフ・ケア研修会
②縁起でもない話をしよう会
③主に小、中学生を対象とした、いのちの授業
④まちカフェ

その他メンバーのみが参加できるコアサロン等があり、筆者はこの4月よりプロジェクトのコアメンバーとなっています。

最近お参りに行った折、ある方が「年をとって、自転車に乗ることができなくなり、買い物に行くのに困るようになりました」とポツリと漏らしておられました。たまたまコアサロンの前に聞いた話だったので「お寺として何か支援ができないか…」と相談しました。その場には介護施設の職員さんや社会福祉協議会の職員さん、ケアマネージャーや訪問看護師と多職種の方がおられ、移動コンビニや移動スーパーの事を教えてもらうことができました。色々と調べてみると、東大阪で移動スーパーが運営されていることにたどり着き、5月よりお寺の境内に毎週1回移動スーパーに来てもらっています。

東大阪プロジェクトが主催する研修会・講演会は対面で行われるものもありますが、多くはオンラインでも参加できます。興味がある方は是非ご参加ください。ご縁がつながることにより、参加した方々の行動が変わり、そのことの積み重ねが住みよい地域をつくっていくのではないでしょうか。

『中外日報 2024年6月28日号』より転載

まとめ

東大阪プロジェクトで各職種のプロがつながるメリットは、あらゆる悩みや課題を解決できる可能性が高まることです。たとえば介護分野のプロフェッショナルは、法律制度や相続、ペットのことに関しては不慣れなことが普通です。だからこそ、プロフェッショナル同士が知恵を持ち寄って、解決に向かうことが大切です。

みたちさんが相談を受けてすぐにいろんな人に相談できたのは、東大阪プロジェクトの懐の広さだといえるのではないでしょうか。

今後も、地域の暮らしを支える多くの職種とつながっていけたらと思います。

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