講演・研修会

「お医者さんが自宅に来てくれる!訪問診療の活用法」 下小阪楽寿クラブで講演しました

昨年に引き続き、東大阪市内の下小阪楽寿クラブのご依頼を受けて、講演してきました。

こちらは、東大阪にある地域の老人クラブで、昨年に続いてご依頼をいただいたものです。今回はお集まりいただいた地域の皆さまの前で、訪問診療についてのお話ししました。

会長との事前打ち合わせお聞きしたお困りごと

昨年のテーマは人生会議でしたが、今回は「訪問診療についてより詳しく知りたい」とのご要望を受けてのものです。私たちが東大阪プロジェクトを立ち上げたきっかけのひとつが「在宅訪問診療」のことを多くの方に知ってほしいという思いであるだけに、このようなご依頼は嬉しい限りです。

事前の打ち合わせで、会長さんからどのようなお話をするとよいか、ヒアリングします。

次のような悩みやお困りごとに応える内容が望ましいとわかりました。

  • ・通院が難しくなってきた…
  • ・自宅で安心して医療を受けたい…
  • ・訪問診療について詳しく知りたいけど、どこから始めればいいかわからない…

そうですよね。訪問診療と往診がどう違うのかなど、そんなご質問を受けることもよくあります。

今回は基本に立ち返って、訪問診療が基礎からしっかり分かる講座にしたいと考えました。

訪問診療の仕組みから講演をスタート

在宅訪問診療は、定期的な計画に基づく継続的な医療サービスです。こう書くと難しいですが、往診は具合が悪いときに医師に自宅へと来てもらって、診察を受ける仕組み。

訪問診療(在宅医療)は、通院するのが困難な方、介護や退院後のケアが必要な方、がんの末期などで家族と一緒に自宅療養したい方などに対し、医師が定期的に診療にお伺いして、計画的に健康管理を行います。
しかも定期訪問に加え、緊急時には365日×24時間体制で対応、必要に応じて緊急往診や入院先の手配などを行います。

また、病院の専門外来との併用も可能です。多職種連携による総合的なケアの提供が受けられます。

かわべクリニックを例に解説

かわべクリニックでは、訪問の対象エリアをクリニックから半径3km以内を基本に定めて、15~30分以内で駆けつけられる点を重視しています。

基本は、月2回の訪問診療にプラスし、24時間いつでも頼っていただけますが、病院の外来と同じように国民健康保険や社会保険、後期高齢者保険など各種保険診療の対象となり、月額の自己負担額は6,000円程度の方が最も多くなっています。

このようにメリットのある制度ながら、認知度がそれほど高いとは言えません。かわべクリニックの開院から9年を超え、多くの患者さんに「ありがとう」と言っていただける一方で、「もっと早く出会いたかった」と告げられることも少なくありません。

最期までご自分の希望が叶えられるようにサポートするのが在宅医療ですが、残された時間というのは、患者さんによってそれぞれ異なります。そもそも在宅医療という選択肢を知らなければ「選びようがない」わけです。

引き続き、私たちも在宅医療の知名度向上に努めていかなければなりません。

よくある質問への回答

最後に「よくある質問」と回答をセットにして、はじめて利用する方でもわかりやすいようにまとめました。

Q. 入院が必要になった場合の対応は?

入院が必要と医師が判断した場合、近隣の提携病院と連携をとります。受け入れ先が満床の場合は救急隊の判断で搬送されます。

Q. 初めての利用でも緊急往診は可能ですか?

初めてのご依頼が緊急往診の場合、患者さんの状態が把握できていないため対応できないこともあります。

Q. これまで使ってきた薬の継続処方は可能ですか?

可能です。患者さんの状態に合わせてお薬を処方します。

Q. 薬を自宅まで配達してもらうことはできますか?

かわべクリニックでは院外処方のため、近くの薬局での受け取りをお願いしています。もし配達希望の場合は、対応可能な薬局をご紹介します。

Q. 家族が施設に入居している場合も診察できますか?

高齢者施設への診療も行っています。事前に施設担当者との調整が必要ですので、ご相談ください。

Q. 他の病院にもかかりながら、訪問診療を受けることはできますか?

可能です。専門外来などに通院されている場合でも、病院の主治医と連携して訪問診療を行えます。

Q. 在宅を支えてくれるのは医師以外にどんな人がいますか?

歯科医師、看護師、薬剤師、療法士などの医療職に加え、ケアマネージャー、ヘルパーなどの介護専門職がいます。患者さんに関わるすべての職種が支援します。

まとめ

講演当日の様子は、動画および資料(PDF)にまとめて公開していますので、ぜひ、ご覧ください!

資料:

今回もご参加いただいた皆さまから「訪問診療」へのハードルが少し下がった、まずは相談からですねとのお言葉を多数、いただきました。

東大阪で必要な方に「訪問診療」が届けられるように今年も多くの場所でお話していきます。

そして、ご入用があれば、いつでもどこでもお話しさせていただきますので、私どもまでご相談ください!

お問い合わせフォームは「かわべクリニック」ホームページにも設置しています。

【お知らせ】

【医療・介護×SNS】ゼロから学ぶInstagram活用&リアル交流のチャンス!@まちカフェ・第21回(参加費有料)

共催:地域包括支援センターくつろぎ・訪問看護ステーションリール

まちカフェは、暮らしを支える皆さま(医療・介護・福祉に限らず)が集うトークカフェイベントです。

懇親会もあり、意見交換、お悩み相談、名刺交換など自由にお話しいただけます。

話題提供:「医療・介護×Instagramで広がる未来!バズる発信のコツ(導入編)」
インスタ集客コンサルタント 大橋幸子 先生 @sachiko84k_

参加を申し込む

≫画像拡大はこちら

「SNSは難しそう…」「何を投稿すればいいの?」そんなお悩みをお持ちの医療・介護従事者の皆様へ、ゼロから学べるInstagram活用法 をお届けします!  

日時:令和7年3月13日(木)18:30~20:00(途中参加退席可)
場所:OPH長瀬さくらテラス団地 東大阪市近江堂3-1-6(コインパーキングあり・有料) 近鉄大阪線長瀬駅徒歩12分
定員:30名程度
対象:どなたさまでも(職種は問いません)
会費:2000円(コーヒー+お土産(生食パン1斤付き)

・生食パン天空(Café & Bakery Ciel〜しえる〜)    
パン準備の都合上、申し込み後の欠席の際は、前々日(3月11日17時)までに higashiosaka-pj@kawabe.clinic (東大阪プロジェクト事務局)にご連絡ください。

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