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エッセイ(第1回)・【“産まれる”をもう一度】胎内体験 〜ありのままのあなたへかえる旅〜 を終えて 辻知佐子さん

胎内体験 〜ありのままのあなたへかえる旅〜 を終えて

「ありのままの自分で祝福されている」

そのことを思い出す旅のきっかけになれば――そんな願いと祈りを込めて、「胎内体験」のブースを担当しました。

私はいつも、「自分で自分を愛し、大切にできることが、やがて周りの人への愛につながる」と信じています。
そしてその愛は、社会や自然、私たちの生きるこの地球全体へも広がっていくはずです。

“今”を大切に生きること。
それは、「人生の最期まで豊かに生ききる」ことにもつながります。
このイベントで提供した胎内体験は、東大阪プロジェクトのクレドのひとつ、

おだやかなエンディングをみんなで

というビジョンの、いわば“はじまり”を体感していただく取り組みでした。

「お母さんのお腹の中に戻って、もう一度産まれて、みんなで祝福したい」

この突拍子もないアイデアを、素晴らしいチームメンバーが想像をはるかに超える形で実現してくださいました。
さらに、チーム以外の多くの方々にもご協力いただき、無事に開催することができました。本当にありがとうございました。

当日は何度も、「この方々とチームでよかった」と、胸がいっぱいになり、泣きそうになるのをこらえていました。
一人では決してできなかったことが、人と出会うことで動き出し、形になり、そしてまた、そこから次へとつながる未来への企画も生まれています。
改めて、東大阪プロジェクトのクレドの深さに心から感動しました。

当日はとても暑く、屋外のテントでの開催という過酷な条件の中でしたが、赤ちゃんから大人の方まで、延べ42名の方が体験してくださいました。

体験後に涙を流す方もいらっしゃいました。
「もう一度体験したい」とお母さんと二度目の体験をされた女の子。
サッカーのユニフォームを着て、嬉しそうに“産まれてきた”男の子たち。

参加者のみなさんから、たくさんの感想をいただきました:
「自分が思った以上に大切にされていることが分かった」
「ママが大変だったと思った。産まれてきてよかった」
「自分は大事な存在だと気づけた」
「お母さんやご先祖様に感謝できた」
「さっき納棺体験で“死んで”きたけど、もう一度産まれ変われました!」

あるお子さんは、お腹の中に赤ちゃんがいる絵を描いてくれました。
書ききれないほどの感想と感動を、たくさん受け取りました。

「もう一度産まれる体験」を通じて、
“ありのままの自分へかえる旅”にナビゲートできたなら、
そしてそれが、自分自身に愛を向けるきっかけになっていたなら、
これほど嬉しいことはありません。

このような素晴らしい機会を与えてくださったすべての方に、心より感謝申し上げます。

担当ブース:胎内体験
看護師 辻知佐子さん

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