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「自分らしくいるために、時間を使えていますか?」第32回まちカフェ

「まちカフェ」は、医療・介護・福祉に限らず、地域の暮らしを支える皆さまが集うトークカフェイベントです。懇親の時間もあり、意見交換やお悩み相談、名刺交換など、自由にお話しいただけます。リアルでも、顔の見える関係を築きませんか。

6月20日に開催される第32回のテーマは、「美のフレイル」です。

ただ「フレイル」と聞いてすぐにイメージが浮かぶ方ばかりではないかもしれません。まずは、その入り口からお話しさせてください。

そもそも「フレイル」とは回復と衰えの分岐点

「フレイル」は、「か弱さ」「もろさ」を意味する英語の frailty からきた言葉で、2014年に日本老年医学会が提唱しました。

これまでは加齢によって心身が弱ってきた状態は、「虚弱」や「老衰」といった言葉で片づけられがちでした。ただ「年齢のせい」であきらめないように、この「フレイル」という言葉が新たに使われるようになりました。

フレイルは健康な状態と、介護が必要な状態の、ちょうど中間にあたる段階を指します。いわば、両方への分岐点に立っているような時期です。

ここでぜひ強調したいのは、フレイルには可逆性があるということ。つまり、適切に手を打てば、また元気なほうへ戻すことができるのです。ただし、放置してしまうと、そのまま弱るほうへと進んでしまいます。フレイルの状態は、戻ることも進むこともある、ちょうど分岐点にいることになります。

だからこそ、早め早めに周りが衰えに気づくことは、回復のためには何よりも大切です。

「美のフレイル」とは

今回、話題提供をしてくださるのは、髙木大輔先生(大阪樟蔭女子大学 学芸学部 化粧ファッション学科 メイクデザイン研究室 准教授)です。この髙木先生が大切にされている考え方こそ、「美のフレイル」なんです。

髪を整える。好きな服を着る。お化粧をする。

こうした「装い」や「おしゃれ」への興味・関心が、少しずつ薄れていくことを、髙木先生は、気力や活力が落ちてきているサインかもしれないと捉えています。そして、本人は自身の関心低下に気づいていないことも、少なくありません。「身だしなみ」以上「おしゃれ」未満の、小さな変化にこそ目を向けたいといういう考え方が「美のフレイル」の大切な考え方です。

事前打ち合わせのため、大阪樟蔭女子大学に髙木先生を尋ねました

介護の現場で、私が感じてきたこと

この「美のフレイル」という概念、実は私も在宅医療の現場で、たびたび目にしてきました。しかも、それは患者さんご本人ではなく、その方を介護されているご家族にです。介護している娘さんで、当初は、きちんとお化粧をされ、身だしなみも整えていらっしゃる方がいました。

ところが、介護の日々が続くうちに、少しずつ余裕が失われていきます。服装は簡素になり、髪を整える時間も取れなくなり、やがてお化粧もしなくなっていくのです。これはまったく珍しい例ではありません。

家族を支えることに精一杯で、自分のことは後回しになっていくのです。その積み重ねが、装いというかたちの差として現れてくるのだと思います。これはご家族もまた、少しずつ気力や活力が少しずつ削られているサインかもしれません

だからこそ、こうした変化に気づいた時点で、介護サービスの導入やレスパイト(介護をされているご家族が一時的に休むための短期入院)といったお話をするようにしています。ご家族にも、ご自分を取り戻すための時間が必要だからです。

在宅医療を進めていくうえでは、患者さんご本人はもちろんですが、支えるご家族のケアもとても大切です。その中には「装い」を支えることも含まれることを再認識しました。

「美のフレイル」は、支える側の私たちの話でもある

今回のまちカフェに向けて、髙木先生と事前の打ち合わせをした際の、私の気づきは、もう一つあります。

それは、私たち医療・介護・福祉に携わる者のこと。日々、患者さんや利用者さん、そのご家族を支えることに一生懸命ですが、一方で自分自身のことを、後回しにしていないでしょうか。

髪を整え、好きな服を着る。そのためにも自分自身のために時間を使う。

「おしゃれ」や「装い」は、贅沢なことではないですし、後回しにすべきことではないようにも感じます。装いへの関心の低下が、気力や活力の低下のサインだとすれば、医療や介護としてかかわる私たち自身もまた、「美のフレイル」と無関係ではないのです。

皆さんは最近、自分自身をきちんと労っていますか。自分らしくいるための時間を、持てていますか。

患者さんや利用者さんを支える私たちだからこそ、まずは自分自身の状態にも、そっと目を向けてみたい。今回のまちカフェが、そんなきっかけになることを、私は願っています。

肩の力を抜いて楽しんでください!

まちカフェは、研修ではないので、肩の力を抜いて楽しめる会です。笑いあり、交流あり、そして新しい気づきあり。介護エンターテイナー®の石田竜生さん(作業療法士・ケアマネジャー・芸人)による「笑いの体操」もあります。

楽しく学びながら、「美のフレイル」という新しい視点を、皆さんと共有できれば幸いです。

そして週末のみ営業の人気店・カームスペースさんによる「バターチキンカレー」(ミニサイズ)と、コーヒー付き。お腹も心も満たされる時間になればと思います。

開催概要

【日時】 2026年(令和8年)6月20日(土)19:00〜20:30  ※途中参加・退席も可能です。お早めのご来場をお願いいたします。

【会場】 デイサービスゆめふる長田 東大阪市長田東1-2-34(コインパーキングあり・有料) 大阪メトロ・近鉄けいはんな線「長田」駅 徒歩1分 TEL:06-6618-5212

【話題提供】 「美しく老いることをあきらめない!」 ―“美のフレイル”とどう向き合う?「粧い」が持つチカラ

髙木 大輔 先生(大阪樟蔭女子大学 学芸学部 化粧ファッション学科 メイクデザイン研究室 准教授)

【対象】 どなたさまでも(職種不問)

【定員】 40名程度(先着順)

【会費】 1,000円(コーヒー+スパイスカレー[ミニサイズ]付き)  カレー提供:カームスペース(週末のみ営業の人気店「バターチキンカレー」)

お申し込み

まちカフェの申し込みはこちらから! 先着40名様です。

参加を申し込む

※当日不参加となる場合は、準備の都合上、開催日の二日前までに事務局までご連絡ください。 事務局:higashiosaka-pj@kawabe-clinic

共催:東大阪プロジェクト / デイサービスゆめふる長田

皆さまとお会いできることを、楽しみにしております。

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