「肺」からはじめる健康づくり――人生は、まだまだこれから!

2026年8月24日、東大阪市老人クラブ連合会の皆さまにお招きいただき、東大阪商工会議所にて講演を行いました。
当日の参加者は、なんと274名!
会場いっぱいの皆さまと一緒に身体を動かし、声を出し、笑い、そして「これからの人生」について考える、
とても温かな時間となりました。
今回のテーマは、
「人生は、まだまだこれから!
~笑って、動いて、肺からはじめる健康づくり~」
です。

「健康のために頑張る」ではなく、「楽しいから元気でいたい!」
今回の講演で大切にしたのは、病気の怖さを伝えて行動を促す、いわば「恐怖のガソリン」ではありません。
私たちがお届けしたかったのは、「楽しいガソリン」です。
「また旅行に行きたい」
「美味しいものを食べたい」
「友達とおしゃべりしたい」
「孫やひ孫に会いたい」
だから、歩ける身体でいたい。
だから、しっかり食べたい。
だから、自分の身体を大切にしたい。
健康そのものを目的にするのではなく、その先にある“やりたいこと”を大切にする。
これは、私たち東大阪プロジェクトが日頃から大切にしている考え方でもあります。

笑うことも、立派な健康づくり
今回ご一緒いただいたのは、作業療法士・介護エンターテイナーの石田竜生先生。
会場は、石田先生の体操で一気に笑顔に。
身体を動かし、声を出し、笑う。
その後、私たちから「肺」の健康についてお話ししました。
COPD、肺がん、誤嚥性肺炎といった病気についても触れましたが、病名を覚えていただくことが目的ではありません。
「息切れを、全部“歳のせい”にしない」
「症状がなくても、検診を忘れない」
「寝る前の歯みがきは、肺を守ることにもつながる」
そして、
歩く。食べる。口を動かす。おしゃれをする。人と会う。しゃべる。笑う。
毎日の暮らしの中に、健康寿命を支えるヒントがたくさんあることをお伝えしました。

「パタカラ!」274名で声を出す
講演中には、皆さんと一緒に「パ・タ・カ・ラ」のお口の体操にも挑戦。
「パ・タ・カ・ラ!」
会場いっぱいに声が響きました。
講演を聞くだけではなく、自分でやってみる。
隣の人と一緒に声を出す。
そして、ちょっと笑う。
実は、誰かとしゃべることも、笑うことも、外へ出て人と会うことも健康づくりです。
「健康のために人に会わなければならない」のではありません。
会いたい人がいるから、外に出る。
そんな“楽しいガソリン”で動く健康づくりを、私たちはもっと広げていきたいと考えています。
人生会議も、「もしもの話」から始めなくていい
そして最後にお伝えしたのが、東大阪プロジェクトが長年取り組んできた人生会議(ACP)です。
皆さんに、こんな質問をしました。
「もし、元気に過ごせる時間をあと5年プレゼントされたら、何をしたいですか?」
旅行に行きたい。
畑を続けたい。
美味しいものを食べたい。
家族と過ごしたい。
その答えこそが、その人が「大切にしたいこと」です。
人生会議というと、「延命治療をどうするか」「最期をどこで迎えるか」といった話を想像されるかもしれません。
でも、そこから始めなくてもいい。
「これから何をしたい?」
「どんなふうに暮らしたい?」
そんな会話からでいいのです。
人生会議は、最期を決めるためだけの話ではありません。
これからを、自分らしく生きるための話。
元気な今だからこそ、笑いながら話せることがあります。

私たちには、まだまだ届けられるものがある
今回の講演を終えて、改めて感じたことがあります。
東大阪プロジェクトには、地域の皆さまに届けられる「素材」がたくさんあります。
今回は「肺」でした。
しかし、私たちがお話しできるのは肺だけではありません。
人生会議、認知症、心臓・心不全、がん、在宅医療、看取り、フレイル・介護予防、地域包括ケア……。
これまで積み重ねてきた実践や経験を、医療・介護職の中だけにとどめる必要はありません。
むしろ、元気に暮らしている地域の皆さんにこそ届けたい。
大きな講演会である必要もありません。
老人クラブ、公民館、地域包括支援センター、自治体、地域の集まりなど、それぞれの地域に合った形でお届けできると思っています。
東大阪から、全国へ
今回ご一緒した石田先生も、老人クラブや地域包括支援センター、自治体などと連携しながら、介護予防体操や脳トレを全国各地へ届けていく活動を考えておられます。
私たち東大阪プロジェクトも同じです。
「うちの老人クラブでも話してほしい」
「地域包括の事業としてできない?」
「公民館で地域住民向けにやってほしい」
「こんなテーマで話せませんか?」
そんなご相談がありましたら、ぜひ気軽にお声がけください。
東大阪だけに閉じる必要はありません。
全国各地へ、私たちが持っているものを届けていきたい。
そして、それぞれの地域で活動する皆さんともつながり、学び合いながら、さらに良いものにしていきたいと考えています。
「豊かに生ききれる社会」を、地域のみんなで
私たちが目指しているのは、病気を治すことだけではありません。
肺を守ることだけでも、健康寿命という数字を延ばすことだけでもありません。
一人ひとりが、住み慣れた地域で、大切な人とつながりながら、最後まで自分らしく、豊かに生ききれること。
そのために、医療・介護だけでなく、地域のさまざまな人たちとつながっていく。
それこそが、東大阪プロジェクトの役割だと思っています。
今回、このような素晴らしい機会をつくってくださった東大阪市老人クラブ連合会、東大阪市社会福祉協議会の皆さま、そして会場で一緒に笑い、動き、考えてくださった274名の皆さまに、心より感謝申し上げます。
そして、東大阪プロジェクトの会員の皆さま。
私たちには、まだまだ地域に届けられるものがあります。
一緒に届けていきましょう。
東大阪から、全国へ。
人生は、まだまだこれから!